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2026.01.21
「動物病院で心臓の雑音が聞こえると言われた」
「僧帽弁閉鎖不全症と言われたけど、あとどれくらい生きられるの?」
「心臓病と診断されたからもう手遅れかも」
このようなことを心配されている飼い主様も多いと思います。
犬の僧帽弁閉鎖不全症は初期はほとんど症状がありません。
しかし、進行性の病気のため気づいたら命に関わるような状態になる事もあります。
今回は、犬の僧帽弁閉鎖不全症の予後についてお伝えしていきたいと思います。
ぜひ最後までお読みいただき、僧帽弁閉鎖不全症の犬とどのように過ごしていくかの参考にしてください。

僧帽弁閉鎖不全症とは左の心房と心室にある僧帽弁というドアが年齢とともに閉まらなくなり血液が逆流する病気です。
全身に流れるはずの血がきちんと送り出されず、心拡大が進んでいき心不全を引き起こします。
心臓が大きくなると気管支が圧迫され咳が出るようになります。
さらに病気が進行していくと、肺に水が溜まりとても呼吸が苦しくなる肺水腫となる事もあります。
一度閉まらなくなった弁は元に戻ることはありません。
多くの場合、病状は徐々に進行しています。
好発犬種は以下の通りです。
特に5歳以上の小型犬で加齢とともに増えていきます。
症状は以下の通りです。
症状がでる前から定期的に心臓のチェックをすることが大事になります。

犬の僧帽弁閉鎖不全症と診断された場合、予後を気にされる飼い主様も多いでしょう。
予後は僧帽弁閉鎖不全症には進行度(ステージ)が存在します。
ステージはA〜Dまであり、ステージにより症状も予後も違います。
早期のステージでは症状も出ていない段階のため、進行を食い止めることができれば予後も良好です。
一方で、進行したステージでは症状のコントロールも難しく予後も深刻になる場合があります。
それでは各ステージごとの症状や予後について詳しく説明していきましょう。
僧帽弁閉鎖不全症は、病気の進行具合によってステージ分類がされていて症状や予後も変わってきます。
僧帽弁閉鎖不全症のステージ分類は以下の通りです。
ステージA・B1では予後にほとんど影響ありません。
ただし、僧帽弁閉鎖不全症は進行性の病気のため、動物病院での定期的なチェックが大事になってきます。
ステージB2ではまだ心不全は起きていませんが、この時期から薬を始めることで心不全を遅らせられる可能性があります。
適切な治療を行えば数年間安定した状態が続くケースもあるなど予後は比較的良好です。
ステージCでは心不全を発症しており、咳などの症状がでてきます。
適切な治療により1〜3年、またはそれ以上の延命が可能なケースもあります。
ステージDは末期の心不全の状態で、治療が難しくなります。
そのため、予後は数ヶ月となることも。
この段階では生活の質を重視した緩和ケアを含めた対応を検討していきましょう。

犬の僧帽弁閉鎖不全症の予後を伸ばすためには何ができるでしょうか?
僧帽弁閉鎖不全症の治療では内科療法が基本となります。
そのため、処方された薬を毎日欠かさず薬を飲むことが病気の進行を遅らせるためにとても大切です。
また、以下のような日常生活の管理も心臓の負担を減らすために重要です。
ステージによっては、予後を伸ばすために外科治療という選択肢が検討されることもあります。
ただし非常に高度な手術であり、実施できる施設は限られます。
治療方法については、愛犬の状態やご家庭の状況をふまえ、獣医師と十分に相談することが大切です。
犬の僧帽弁閉鎖不全症は完治が難しい病気ですが、早期発見と適切な管理によって、穏やかな時間を長く過ごすことは可能です。
定期的な健康診断を受け、心臓の変化に早く気づいてあげることが、愛犬の負担を減らす第一歩となります。
当院では、犬の僧帽弁閉鎖不全症をはじめとした心臓病の治療にも積極的に取り組んでいます。
愛犬の健康を守るため、気になる症状があればお気軽にご相談ください。
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