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2025.12.28
「犬の肺高血圧症は心雑音があるって本当?」
「動物病院で心雑音があるって言われたけど、どういうこと?」
「肺高血圧症ってどんな症状があるの?」
上記のようなことが気になる飼い主様もいらっしゃるかと思います。
肺高血圧症は特に高齢の小型犬で比較的多くみられる循環器疾患です。
今回は犬の肺高血圧症と心雑音の関係について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、犬の肺高血圧症の知見を深めてください。

肺高血圧症とは、心臓から肺へ血液を送る肺動脈という太い血管の血圧が高くなる病気です。
肺動脈の血圧が高くなると血液を送り出している右心室に大きな負担がかかり、呼吸や循環に影響が出てきます。
犬の肺高血圧症の症状には、
などが挙げられます。
これらの症状は初期には目立たないことも多く、加齢による変化と区別がつきにくいことがあります。
そのため、早めの検査や定期的な健康診断が大切です。
心雑音とは、心臓の中を流れる血液の音に雑音が混じって聞こえる状態のことです。
通常、心臓の音はドックンと一定に聞こえます。
しかし、
などの理由でシャー、ザーといった音が聴診で聞こえることがあります。
こういった心雑音があるだけでは重い病気とは限りません。
しかし、僧帽弁閉鎖不全症などの心臓病が隠れているサインであることも多いです。
犬の肺高血圧症そのものが心雑音を引き起こすことは多くありません。
しかし、心雑音がある犬では心臓病が原因で肺高血圧症が進行している可能性があります。
高齢の小型犬でよくみられる僧帽弁閉鎖不全症では、左心房と左心室の間にある僧帽弁がしっかり閉じなくなることで血液の逆流が起こり心雑音が聞こえます。
僧帽弁閉鎖不全症は肺高血圧症とどのような関係があるのでしょうか?
僧帽弁閉鎖不全症の犬では
上記のような流れで肺高血圧症へ進行することがあります。
心雑音がある時には肺高血圧症のリスクがあるということですね。
動物病院で心雑音を指摘された場合、心臓だけでなく肺の血管にも負担がかかり始めているサインかもしれません。
心雑音を指摘された場合は、聴診だけで判断することはできません。
次のような検査を組み合わせて、心臓と肺の状態を詳しく調べていきます。
とくに心臓超音波検査では、
などで、肺高血圧症の有無や重症度が判断されます。

心雑音がある犬では僧帽弁閉鎖不全症などの心臓病があり、肺高血圧症に進行しているケースも少なくありません。
肺高血圧症の治療で最も大切なのは、原因となっている心臓病や肺の病気をきちんと治療することです。
そのため、治療では心雑音の原因となる心臓病の治療を行います。
また、肺動脈の圧が強く上がっている場合には、状態に応じて肺高血圧症に対する内科治療を併用することもあります。
肺高血圧症は適切な治療を早めに始めることで症状の改善や進行の抑制が期待できます。
愛犬の症状に違和感を感じたら早めに動物病院を受診しましょう。

犬の肺高血圧症は高齢の小型犬で比較的よく見られる病気です。
心雑音がある場合、肺高血圧症が隠れているかもしれません。
肺高血圧症は早めに治療することで、症状の改善や進行の抑制が期待できます。
気になる症状があれば早めに動物病院を受診しましょう。
当院では循環器疾患の治療に力を入れております。
愛犬に心雑音があると言われたり、心臓の定期健診を希望したりされる場合はお気軽にご相談ください。
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