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2023.10.01
つむら通信2022年10月に美容処置や各種検査など、複数の項目の診療価格の改定をさせていただきました。しかしながら、今年に入ってからもフードや医薬品・各種物品・光熱費など様々な物価上昇に伴い適宜価格改定をさせていただいているのが現状です。できる限り皆様のご負担にならぬよう価格維持に努めてまいりますが、今後も物価上昇幅が大きいなど当院で全てをカバーすることができない場合には皆様にも一部でご負担をお願いすることになってしまうかもしれません。 この状況を昨今の世界的な物価上昇だから仕方が無いことと割りきることなく、皆様のご期待に添えるよう今後も医療技術およびサービスの向上に一層努めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
つむら動物病院 院長 津村 文彰
ネットによる順番予約の開始時間が早くなりました。
当院のホームページやLINEメニューからのネット予約の開始時間を2023年9月1日から変更しています。 今回の変更で以前より早くネット予約がとれることで、 今までよりスムーズに診察を進められるようになると思っていますのでよろしくお願いいたします。
【変更前】
午前:9時15分から11時30分
午後:17時15分から18時30分
【変更後】
午前:9時00分から11時30分
午後:17時00分から18時30分
猫と一緒に過ごしている中で「なんでこんな行動をするんだろう?」と疑問に思う飼い主さんは多いのではないでしょうか?犬とは違い、表情が豊かではないので気持ちが分かりにくいかもしれないですが、猫も行動で気持ちを示してくれています。その行動の1つ1つを理解してあげることでよりよい関係を築けるよう猫の行動について学んでいきましょう。
愛情表現や要求、挨拶や匂い付けをしています。信頼している相手に対して行うコミュニケーションの一環です。
甘えている時は体全体をすりつけてきたり、頭突きをしながらグイグイと頭を押し付けてきます。
しっぽを立てて飼い主さんに近寄ってくるときは「大好き、信頼してる」という愛情表現です。また、ご機嫌なサインです。子猫のとき母猫にアピールするためや排泄を促してもらっていた名残といわれています。仲のいい成猫同士でもしっぽを立てて挨拶します。
お腹を見せてゴロゴロとのどを鳴らしたり、くねくねしながら飼い主さんを見つめてくると甘えたいというサインです。ただし、お腹を撫でてほしいわけじゃないので注意してください。また、飼い主に対する信頼の証としてもお腹を見せてくれます。
猫が甘えてきた時は「構ってほしい」が理由なことが多いです。声を掛けたり、撫でてあげたり、スキンシップをとってあげましょう。
※撫でている最中にしっぽをバタンバタンと大きく振り出したら「イライラしてきた、やめてほしい」のサインです。それ以上続けると怒って噛むこともあるのでその前に撫でるのをやめましょう。
甘えの他にも「ご飯がほしい」「トイレを綺麗にしてほしい」など要求の甘えの場合もあるので、猫が何をして欲しいのかを考えて実行してあげることが大切です。ただし、甘えてくるからと言って要求にこたえてばかりいるとエスカレートする場合があるので注意が必要です。
猫が視線をそらすのは負けを認めたサインです。攻撃をしないからもうやめて、という気持ちです。飼い主さんが叱ると猫が視線を逸らすことがあり、「気まずそうでかわいい」などと思いがちですが、怯えているので過度に叱るのはやめてあげてください。
とても怖くて逃げたい気持ちでいっぱいのときに見せるサインです。小さく見せるためにできるだけ姿勢を低くし、すぐにでも逃げ出せる体勢で相手の様子をうかがっています。
※このサインは病気の可能性があるので、特に怖がることもないのにハウスでじっと動かなかったりする場合は病気を疑って動物病院を受診してください。
無防備なしっぽへの攻撃を防ごうとするプチ警戒サインです。体を小さく見せるとともに、自身の体に沿わせることでしっぽの位置を確認しています。同時に肛門周りをしっぽで覆って臭いを消し敵から身を守る効果もあります。
攻撃行動と思いがちですが、怯えた猫が防御のために「これ以上来ないで!」と威嚇しています。防御の最終手段でもあり、それでも相手が迫ってくる場合は隙を作って噛む・引っかくなどの攻撃に転じることもあります。
猫は聴覚が人より優れているので、雷や花火の音が人よりずっと大きく聞こえるので怖いと感じ隠れてしまうことがあります。また、過去に嫌な思いを経験した場合も警戒し隠れて出てこないことがあります。
このようなサインに気が付いた時は早めに対処をしてあげてください。
スキンシップを取っているときに軽く噛んでくるのであれば甘えのサインです。
親子や兄弟間でよく見られる行動で母猫のように世話をしてくれている飼い主に甘えていると考えられます。反対に飼い主とのスキンシップの時間が足りず不満を感じ甘噛みしている可能性もあります。
猫は狩猟本能が強く残っている動物です。動いているものを見ると、捕まえたい本能が刺激されて噛んでしまうことがあります。
生後3~6ヶ月の子猫が甘噛みするなら、歯の生え変わりで口の中がムズムズし歯がゆさを解消しようと噛んでいるのかもしれません。
撫でている最中、急に噛まれる場合は「もう十分」「撫でないで」というサインです。
猫は撫でられて満足すると、それ以上触られることを嫌がり噛む「愛撫誘発性の攻撃」という行動を起こします。
猫はストレスを感じると、無関係の人やものに八つ当たりをしてイライラを解消することがあります。
病気やケガをしている場合、患部に触れさせないように噛むことがあります。
未去勢のオス猫が噛む場合は「グリップ」という習性が関係しているかもしれません。
「グリップ」とは発情期にオス猫がメス猫の首をくわえて動きを止めようとする行動で、人や家具に嚙みつくこともあります。
甘噛みはエスカレートすると問題行動になることがありますので、手を噛まないようにしつけていくことも必要かもしれません。
猫は1日に14~16時間も眠るといわれています。
これは狩猟動物だった猫が狩りのために体力を温存しておくという本能的な行動からだと
いわれていますが、起きているときはどんな習性があるかみていきましょう。
猫のゴロゴロ音が鳴る仕組みは人間でいう「喉仏」にあたる部位の筋肉が収縮して、
声帯を振動させることで鳴ると考えられていますが、実はまだはっきりとは解明され
ていません。しかも、感情によってゴロゴロの音程が違います。
①中低音…「リラックスしているとき」
②高めの音…「飼い主に何かを要求したいとき」
③低めの大きい音…「強いストレスや緊張を感じたとき、体調が悪いとき」
ゴロゴロ音の高さや大きさで猫が伝えたいことが分かることもありますが、その時の様子や状況なども併せて考え、コミュニケーションを取ってあげられると絆ももっと深まるのではないかと思います。
ふみふみとは猫がクッションなどを前足で交互に踏む仕草のことです。
ふみふみは仔猫が母猫に対してお乳を押し出すためにする行為で、仔猫時代の名残と癖が残り、母猫のお腹のやわらかさに似たものに仔猫時代を思い出してふみふみすると考えられています。理由としては、
①リラックスしている、眠たい、ご機嫌なとき
②不安やストレスを感じ気持ちを落ち着かせようとしているとき
基本的に飼い主さんのお腹や太ももなどでする場合は愛情表現や信頼の証です。
今までふみふみしていなかったのに急にするようになった場合はストレスになるようなことが起こっていないか考えて改善してあげてください。
猫が高いところが好きなのは野生時代の本能です。理由はいくつかありますが、
①高い場所に上ることにより外敵から身を守るため
②高いところから見下ろして獲物をみつけやすくするため
③他の猫より優位にみせるため など
完全室内飼育の猫でも家の中がテリトリーとなり、一番安全な場所が高いところと認識している可能性が高いです。
猫が安全に降りれるような高いところにいくつかスペースを設けベッドを置いてあげることもおすすめです。そして、高いところにいるときはそっとしておいてあげてください。
これも野生時代の本能です。猫は単独で行動するため警戒心が強い動物です。
野生だったころ敵から身を隠すために潜り込める狭い場所を見つけて寝床にしたり、狩りの際に獲物を待ち伏せするのにも適していたので、暗くて狭い場所は安心できるのです。
また、人間が快適だと感じる温度より猫は暖かい場所を好みます。
そのためダンボール箱は断熱性が優れているので好む猫が多いようです。
お家でも何か所かに箱をおいてあげれるといいかもしれません。
猫は起きている時間の約3割を毛づくろいに使っていると言われています。
しかし、ただ単に毛づくろいをしているわけではなくいくつかの理由があります。
①体を清潔に保つため
猫の舌のザラザラは糸状乳頭といいたくさんの突起があります。この舌で抜け毛やごみ・汚れを絡めとり、毛玉や皮膚炎を予防しています。また、ご飯やトイレの後、飼い主さんに撫でられたなど他のニオイがついた後にも毛づくろいをしますが、これは狩りをするときに獲物に気づかれないよう体臭を消したい習性が影響していると考えられています。
②体温調節のため
夏場は毛を舐めて唾液で濡らすことにより唾液が蒸発するときの気化熱を使って体温を下げています。冬場は毛を舐めることで毛をボリュームアップさせ体の熱を逃がさないようにしています。
③気持ちを落ち着かせるため
大きな物音や飼い主さんに怒られたときなど、緊張や不安・驚きを感じたときに毛づくろいすることで気持ちを落ち着かせようとします。
④コミュニケーションのため
猫は自分の体だけでなく、猫同士、飼い主さんの手や顔などをペロペロ舐めることがあります。
これは猫が仲間として認めた相手にしか行わない愛情表現で信頼関係の証でもあります。
このように他者に行う毛づくろい(グルーミング)をアログルーミングといいます。
気まぐれでマイペースな猫ですが、今回の特集で今までの疑問が少しは解消されたのではないでしょうか?
しかし、猫の性格はそれぞれで社交的な子もいれば臆病な子もいます。感情を表すときもその子特有の表現の仕方があるかもしれません。これからもっと楽しい生活を送るためにも愛猫からのサインを敏感に感じ取ってあげ、その子の個性も見つけてあげてください。そしてよりよい愛猫との関係を築いていってもらえればと思います。
期間限定:10/1(日)〜11/30(木)まで
異常が見つからなかった場合でも、健康な時のデータを蓄積することが大切です。
集めたデータに変化が出てきたら、いち早く精密検査を行い病気の早期発見につなげたり、食生活や生活環境の見直しを始めることができます。 0歳から年に1回の健康診断を受けることをお勧めします。
半年に1回の健康診断というと、多いんじゃないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、ワンちゃん、ネコちゃんは人間の4倍以上のスピードで年をとります。いつまでも子供のように見える子でも7歳になると人間の年齢に換算すると40歳から50歳くらいになってしまっています。病気の早期発見・早期治療のために7歳以上になると半年に1回健康診断をしていただくことをお勧めしています。
迷っている方には【スタンダードコース】がお勧めですが、7歳以上になるとより詳しい健康診断コースを選ぶことがお勧めです。ただ、健康チェックなのでどんな年齢でも詳しく検査をすればするほど安心です (^^)
尿は検査当日のものをペットシーツを裏返しにして取ったり、排尿中の尿をお皿などに採った後、液体のまま何かの容器に入れて持ってきてください。 詳しい採尿方法は下のQRコードをご確認下さい。
【プチコース】は血液検査と尿検査、【スタンダードコース】はプチコース+胸腹部レントゲン検査、 【プレミアムコース】 はスタンダードコース+便検査と腹部エコー検査です。 プレミアムコースは当日予約では受けられず、事前の電話予約が必須なのでご注意ください。
便は検査当日のものを親指の爪くらいの量で構いませんのでビニール袋やプラスチック容器に入れて持ってきてください。
当日は8時間以上の絶食状態でご来院ください。
絶食状態で無くても検査することはできますが、一部の項目の評価が難しくなる場合がありますのでご協力をお願いいたします。
2023年4月から当院のスタッフ4名が晴れて愛玩動物看護師という国家資格を持つことができました。これからはそれぞれの活躍の場が広がることで一層皆様のお力になれるよう頑張ってもらいたいと思っています。つきましては今まで獣医師しかおこなっていなかった採血や点滴・注射などは愛玩動物看護師も積極的におこなってまいりますのでご理解のほどどうぞよろしくお願いいたします。