ご予約について
予約前に注意事項をご確認ください。
つむら動物病院 LINE公式アカウント
※LINEの画面に移動します。
2026.03.21
トイ・プードルは比較的長寿な犬種です。
しかし、加齢とともに心臓病を発症しやすい犬種としても知られています。
「最近、犬が疲れやすくなった」
「咳のような仕草をすることが増えた」
このような変化がみられる場合、心臓の病気が関係している可能性があります。
心臓病は初期には目立った症状が出にくく、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。
今回は、トイ・プードルに多い心臓病の特徴や症状、早期発見のポイント、治療について解説します。
気になる変化がある場合は、早めに動物病院での診察をご検討ください。

ひとくちに「心臓病」といっても、多くの病気があります。
トイ・プードルでとくに多くみられる心臓病は、僧帽弁閉鎖不全症です。
心臓には血液の逆流を防ぐ「弁」があります。
僧帽弁閉鎖不全症は、この弁がうまく閉じなくなることで血液が逆流し、心臓に負担がかかる病気です。
トイ・プードルなどの小型犬で多く発症し、年齢とともに進行する傾向があります。
では、なぜトイ・プードルなどの小型犬に僧帽弁閉鎖不全症が多いのでしょうか。
はっきりとした単一の原因があるわけではありませんが、以下のように考えられています。
そのためトイ・プードルでは中高齢になるにつれて僧帽弁閉鎖不全症の発症リスクが高まり、徐々に進行していくケースが少なくありません。
トイ・プードルの僧帽弁閉鎖不全症は、初期にはほとんど症状がみられないこともあります。
しかし、進行すると次のような変化がみられることがあります。
「年齢のせいかな」と見過ごされやすい変化のなかに、僧帽弁閉鎖不全症のサインが隠れているかもしれません。
僧帽弁閉鎖不全症が進行すると、心臓の拡大によって気管が圧迫されたり、肺に水がたまる「肺水腫」が起こることがあります。
その結果、咳や呼吸困難といった症状が現れます。
とくに夜間や安静時に増える咳は、僧帽弁閉鎖不全症が進行しているサインである可能性もあるため、注意が必要です。
僧帽弁閉鎖不全症は早期に発見し、適切に管理することで進行を遅らせることが期待できます。
トイ・プードルはもともと活発で好奇心旺盛な性格の犬が多く、散歩や遊びを楽しむ様子が日常的にみられます。
そのため、「最近動きたがらない」「すぐ休もうとする」といった変化は、加齢だけでなく心臓への負担が関係している場合も。
以下のような変化がみられないか、ふだんから確認してみましょう。
とくに安静時の呼吸回数は自宅でも客観的な確認がしやすい項目です。
通常よりも20%回数が増えたら受診の目安と言われています。
健康診断やワクチン接種の際に心雑音が指摘され、病気が見つかることもあります。
定期的な通院を心がけると良いでしょう。

僧帽弁閉鎖不全症が疑われる場合、以下のような検査を行います。
これらの検査により、心臓の状態や病気の進行度を評価し適切な治療方針を決定します。
僧帽弁閉鎖不全症は完治させることが難しい病気ですが、内服薬によって心臓の負担を軽減し、生活の質を維持することが可能です。
主な内服薬は以下のとおりです。
実施できる施設は限られますが、内科治療のほかに外科的に心臓の弁を修復する治療法もあります。
症状や進行度に応じて治療内容は異なります。
また、適切な体重管理や過度な運動を避ける生活管理も重要です。

僧帽弁閉鎖不全症は早期に発見し、適切に管理することで、穏やかな生活を長く維持できる可能性があります。
特にトイ・プードルなどの小型犬は僧帽弁閉鎖不全症の発症リスクが高いため、「少し様子が違うかも」と感じた段階での受診が大切です。
咳や呼吸の変化、疲れやすさなどが気になる場合は、お気軽にご相談ください。
トイ・プードルでは、加齢とともに僧帽弁閉鎖不全症などの心臓病がみられることがあります。
初期は症状が目立ちにくいため、咳や疲れやすさなどの小さな変化に気づくことが重要です。
早期の診断と適切な管理により、生活の質を維持できる可能性があります。
当院では心臓の状態を詳しく評価する検査を行い、それぞれの状態に合わせた治療と生活管理のアドバイスを行っています。
気になる様子がみられた場合は、早めに動物病院での診察を受けるようにしましょう。
大阪府堺市の動物病院
つむら動物病院