2026.02.28

犬の呼吸が荒いのは肺高血圧症かも!?|気をつけるべき注意点や原因を解説

「最近、犬が肩で息をしているように見える」
「咳をすることが増えた」
「走ると呼吸が苦しそう」
このようなことを体験したことがある飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか?
犬の呼吸が荒くなる原因の一つとして、犬の肺高血圧症があります。
犬の肺高血圧症は呼吸が荒くなるだけでなく、命に関わることもあるため注意する必要がある疾患です。

この記事では、犬の肺高血圧症により呼吸が荒くなるメカニズムや見逃してはいけない注意点などを詳しく解説します。
この記事を最後まで読んで、少しでも心当たりを感じる点があれば、早めに動物病院を受診してください。

舌を出して伏せるチワワ

犬の肺高血圧症が起こる原因

犬の肺高血圧症が引き起こされる背景には、さまざまな基礎疾患が隠れていることが少なくありません。
最も多い原因とされるのが、高齢の犬によく見られる心臓病です。
心臓の機能が落ちることで肺の血管に血液がうっ滞し、血管の圧力が上昇し、結果として肺高血圧症になってしまいます。

この他にも、肺自体の病気である肺線維症や肺腫瘍なども原因となり得ます。
犬の肺高血圧症の適切な治療法を選択するためには、原因を正確に突き止めることが大切です。

犬の肺高血圧症で呼吸が荒くなる理由

犬は肺高血圧症になると全身に酸素を届ける機能が低下します。
全身に十分な酸素が行き届かなくなると、犬の体は不足した酸素を補うために、呼吸の回数を増やそうとします。
これにより、犬は呼吸が荒い状態になってしまうのです。
犬の肺高血圧症は、発症すると自然に治ることはありません。
進行すると命に関わることもあるため、早期発見が非常に重要な疾患です。

犬の肺高血圧症を疑うべき注意点

犬の肺高血圧症において些細な変化を見逃さないことは、愛犬の命を守るためにも重要です。
犬は呼吸が荒くなっても「体力が落ちただけかな?」と見過ごされがちですが、実は体の中では異常が出ているサインかもしれません。

以下のような症状は肺高血圧症が隠れているかもしれないため注意が必要です。

  • 散歩中にすぐに立ち止まる
  • 運動後に荒い呼吸が続く
  • 舌の色が青紫色になることがある
  • 喉に何かが詰まったような咳をする
  • 急に倒れる

これらの症状は、肺高血圧症により体内で酸素不足に陥っている可能性があります。
犬の肺高血圧症は急に進行することもある疾患です。
少しでも「以前の様子と違う」と感じたなら、動物病院に早めに相談することをおすすめします。

舌を出してこちらを見るポメラニアン

犬の呼吸が荒い時の対処法

もし愛犬の呼吸が荒くなっていることに気がついたら、まずは落ち着いて対応することが救命への近道となります。
以下のポイントを意識して、迅速かつ冷静に行動するようにしましょう。

  • 室温を適切に調整する
  • 静かな環境を確保する
  • 動物病院へ連絡する

以下に詳しく説明していきます。

室温を適切に調整する

まずは犬を無理に動かさず、涼しくて風通しの良い場所で休ませてあげましょう。
呼吸が苦しい時は体温が上昇しやすく、暑さが症状をさらに悪化させる要因となります。
エアコンの設定温度を下げて室温を20度前後に保ち、湿度が上がりすぎないよう注意しましょう。
体温が高い場合は、首筋や脇の下を冷やしたタオルで軽く冷やすのも効果的です。

静かな環境を確保する

テレビの音や音楽を消し、犬がリラックスできる静かな環境を整える必要があります。
同居している他の動物がいる場合は、興奮させないように別の部屋へ移動させましょう。
飼い主様が過度に心配して触りすぎると、犬が興奮してさらに酸素を消費してしまう恐れがあります。
優しく見守る姿勢を大切にしましょう。

動物病院へ連絡する

呼吸の荒さが収まらない場合や、舌の色が悪いときは、すぐに動物病院へ連絡を入れてください。
夜間や休診日の場合は、夜間救急センターへ迷わず連絡しましょう。
その場合は、意識の有無や、これまでの既往歴を簡潔に伝えることがポイントです。
移動中もできるだけ刺激を与えないよう、キャリーケースやカートなどを活用して安静にして運んであげましょう。

日向ぼっこをするキャバリア

まとめ

犬の呼吸が荒いという症状は、肺高血圧症が隠れているサインかもしれません。
犬の肺高血圧症は命に関わる進行性の病気であり、早期の発見と継続的なケアがその後の生活の質を大きく左右します。
一方で適切な投薬や生活環境の改善によって、穏やかな日常を取り戻せる可能性がある疾患でもあります。
少しでも心当たりがあれば、まずは動物病院へ相談しましょう。

当院は、多くの循環器疾患の治療実績がある病院です。
犬の肺高血圧症に限らず不安なことがあれば、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

大阪府堺市の動物病院
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