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2026.01.14
「犬の心臓をケアするためにどのような食事をあげたらいいの?」
「犬が僧帽弁閉鎖不全症と診断されたけど食事はいつも通りでいい?」
「心臓が悪い犬では食事は何を気をつけたらいいの?」
このような疑問をお持ちの飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか?
シニア期の犬に多く見られる僧帽弁閉鎖不全症では適切な治療はもちろん、毎日の食生活を見直すことが重要です。
今回は僧帽弁閉鎖不全症の犬におすすめな食事について解説します。
この記事を読んで、まずは家庭でできる食事のケアから大切な家族の健康を守る第一歩を踏み出しましょう。

犬の僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓の左心房と左心室を仕切る僧帽弁という弁がうまく閉まらなくなる病気です。
血液が逆流してしまうため、全身に血液を送る効率が悪くなり、心臓に大きな負担がかかります。
チワワやキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルといった小型犬に多く見られるのが特徴です。
高齢期になると発症率が高まり、進行すると肺に水が溜まる肺水腫を引き起こす恐れもあります。
一度変形してしまった弁は、飲み薬などの内科治療で元に戻すことは現時点では不可能です。
そのため、犬の僧帽弁閉鎖不全症は早期に発見して心臓への負担を減らす対策をすることが大切になります。
定期的な検査などで現状を把握し、病気のステージに合わせた生活習慣を整えてあげましょう。
犬の心臓機能をサポートするためには、効果的な栄養成分を摂取することが推奨されます。
以下の成分は、犬の僧帽弁閉鎖不全症に対する効果が期待できる代表例です。
以下に詳しく説明していきます。
オメガ3脂肪酸は、魚の油に多く含まれるEPAやDHAなどが代表例として知られています。
これらには心臓病による悪液質や炎症を抑える働きがあります。
血管を広げて血流をスムーズにする効果も期待できるため、心臓への負担を和らげてくれるでしょう。
タウリンは、心筋が収縮するために欠かせないアミノ酸の一種です。
犬の体内でも合成されますが、心臓病の犬では不足しがちになる成分です。
タウリンを食事から補うことで、心不全の進行を緩やかにすることが出来ると考えられています。
L-カルニチンは、心臓がエネルギーを作り出す際に重要な役割を担います。
心臓は休むことなく動き続けるために膨大なエネルギーを必要とする臓器です。
L-カルニチンが不足すると心筋のエネルギー効率が落ちてしまうため、意識的な摂取が望ましいです。
強力な抗酸化作用を持つコエンザイムQ10は、細胞の酸化ストレスを軽減し、心機能を維持する手助けをします。
コエンザイムQ10は、加齢とともに体内での合成量が減少していきます。
そのため、シニア期に差し掛かった犬の心臓ケアには、重要な成分です。

犬の僧帽弁閉鎖不全症に、最もおすすめの食事は、心臓サポート用療法食を活用することです。
これらのフードは、塩分制限に加え、心臓に必要な栄養素が科学的な根拠に基づいて配合されています。
心臓用の療法食は動物病院で相談してから購入するようにしましょう。
ただし、犬の中には心臓サポート用の療法食は食べないという場合があります。
どうしても療法食を食べない場合は、飼い主様が手作り食を作ることもあるかもしれません。
やむなく手作り食を心臓が悪い犬に与える場合は、事前に動物病院へ相談してから与えるようにしましょう。
僧帽弁閉鎖不全症の犬に手作り食や追加トッピングをする場合は、以下のような食材がおすすめです。
犬の体質によって合わない場合もあるため、少なめの量から始めてください。
食事を変更して調子が悪くなるなど違和感があればすぐに動物病院を受診しましょう。
サバやイワシなどの青魚は、オメガ3脂肪酸を豊富に含んでいます。
基本的には加熱して骨を丁寧に取り除いてから与えてください。
手作り食のメイン食材としてだけでなく、いつものフードへのトッピングにも適した優れた食材です。
鶏肉は良質なタンパク質源であり、タウリンやL-カルニチンもバランスよく含まれています。
脂質が少ない部位を選ぶことで、肥満を防ぎつつ心臓に必要な栄養を補うことが可能です。
茹で汁にも栄養が溶け出しているため、スープごと与えると水分補給も同時に行えます。
ブロッコリーには、抗酸化作用のあるビタミン類や食物繊維が含まれています。
さらに血圧の調整に関わるカリウムも適度に含まれているのが良い点です。
茹ですぎると水溶性の栄養素が失われてしまうため、軽く蒸す程度の調理にしましょう。
犬の僧帽弁閉鎖不全症の食事において、気をつけなければならないのは、塩分の過剰摂取です。
塩分を摂りすぎると、血圧が上がりやすくなり心臓に大きな負荷を与えてしまいます。
また太りすぎないようにカロリー管理を徹底することも、心臓を労わる上では重要です。
まずは現在の状態に適した食事内容を動物病院で相談してみましょう。

犬の僧帽弁閉鎖不全症は、完治が難しい病気ですが、食事の工夫次第で穏やかな日常をサポートすることができます。
オメガ3脂肪酸やタウリンなどの有効成分を意識しつつ、塩分を控えたバランスの良いフードを与えましょう。
僧帽弁閉鎖不全症の犬では、飼い主様が日々の変化にいち早く気づき、適切なケアを継続することが、大切な家族との時間を延ばすことにつながります。
当院では犬の僧帽弁閉鎖不全症だけでなく、多くの循環器疾患の症例経験があります。
もし食事の内容や愛犬の症状に不安なことがあれば、当院までお気軽にご相談ください。
大阪府堺市の動物病院
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